サタンマリアさんがつけた評価
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彼らの結婚式に1番参加したかったのはきっと、利人くんのお母さんだと思います。最後あたりのページに久美さんの遺影が描いてありましたが、叶うことならその目で彼らの幸せを見届けてほしかった。彼女は利人くんのお母さんですが、光くんの事もとても大事に思っていて、光くんも久美さんを慕っている描写がたくさんありました。だからこその衝撃だったんだと思います。お父さんは彼らのことを何も知らなかった上に妻に先立たれたショックで、理性的とは言えない反応をされます。でもやっぱり大切な息子なんですよね....。結婚式のシーンは全コマ涙が出ました。「結婚する」というのはどういうことか、宮村さんの言葉に感動しましたし、利人くんの人生に巻き込まれて嬉しそうな光くんを見て、彼らはこうやって乗り越えて行くんだなと感じました。他人から見たら「それだけで」と言われるような事でも、自分にとってはとても大事な事ってたくさんあります。実際も喧嘩の原因なんてそんなことばかりで、リアルな展開にどんどんのめり込んでいきました。関係が深まると、ひとつひとつを伝えようとしなくなる、それでも一緒に生きて行くためにはそれじゃダメなんだと気づかせてくれました。草壁家もとっても良かった....。最後の結婚式のシーンでお姉さんの口元が涙を堪えているように見えて、グッときました。「おかる」呼び可愛い。お父さんもお母さんも、魅力あふれるキャラクターで大好きです。これからもたくさん読みます!(閉じる)
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