ヒロインの恋愛に対する感覚がよくわからないところがある。憎しみを込めた瞳に素敵と感じるというところとか、拉致のような強引な連れ戻しをされての結婚に自主的に承諾をしてしまうところとか。
けしかけた皇太子妃の後悔も、皇太子死去であとどうなった
のか。
ヒロインが心のなかで愛しているわ、と言っていても、私はその一人相撲っぷりが痛々しくて、またそれを通り越して、哀しさが滑稽さまでも呼び込んでしまうようで、これで彼が実は愛していたんだ、というお定まりの展開のないストーリーであったならどうだったんだろうと、背筋が。
ちょっと安いドラマを見たような気がするのは、人が上滑りに動き回るからなのかもしれない。
事件やイベントがドラマにしっかり絡んでこない。
殆ど最後になってから実はずっと好きだったと言われても、そういえばあのときそうだったの?、なんて感じで、膝をポン、というところがないと。。。ずっとヒロインのことを!なんて、いかにも取って付けた後付けなだけに聞こえ。。。
悪者でいすぎてしまって彼の分が悪い。
彼がヒロインに子どもが出来てないか確認、というくだりも、責任感からよりも体裁のためにおこなっているところに、嫌らしさがあって、ストーリーのなかでロマンスからかなり遠い感じがするところ。
赤毛、髪を隠すアラブ社会で彼の嫌悪の元、その克服の過程について、正しい報告書にも高い比重を置くならば、もっとそれなりの扱いで描写して欲しかった。
ウォータースポーツ、マリンスポーツの類でもに男女別々に入る社会と聞くが、あの露出度の高いシーンに驚きが先にたち、展開に納得しづらかった。
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