合う人と合わない人があるからですかね。私は作者さんの同人誌時代から好きなので、とても良かった。
ただほっこりする話と言うには、受け『良太郎』の周辺が毒すぎる設定。ベースはいわゆる『暗い話』なんだと思いますが、雰囲気がふんわりしてるので惑わ
されてしまうのでは……。その暗い部分もわかりやすく描写されてるかというと、一から十までは書いてないし。わかる人にだけわかる記号をチラ見せて察知しろ、という態なので難解に感じる人もいるかも。
読み終わった後、少し考えてしまう。二度読み以上がオススメ。
私は良い話だと思う。メインの人たちはみんな良い人だし。自死した父親と毒母親に挟まれて、父方の祖父母宅に世話になっている少年が、フワッとした怪しい男を、デタラメなきっかけだけど好きになって、その人のために自立する話だから。好きになった相手『奏』も、良太郎のために頑張ったりする良い人間だから。良い話だよ。クリスマスキャロルみたいなBLかな。
ただ、何もかもがハッピーで受けがチヤホヤされる話を好きな人は、こういう話は嫌いだろうな、と思う。
あと、個人的には良い話だと思うけど、タイトルで読む気を無くすんだよなあ…。もっと良いタイトル案なかったの?好きな作者でもなければ、間違っても絶対に手に取らないクソダサすぎるタイトル。せめてサブタイトルならまだ良かったのに。
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