高校生のミキが、塾と同じビル内の司法書士事務所の浅海と出会う話で、12歳の歳の差CP。月村さんは漫画「恋なんかしたくない」「本当は好きなのに」などや小説「甘くて切ない」読んでて作者買いです。
ミキが家族や友達や周囲に気を遣って合わせ、自分
を出さずにストレスを溜め、そこで浅海に出会い自分を見つめ直して成長していくんだけどね、その描写が丁寧で、読みやすく、感情もよく伝わってきて、面白かった…。周りの望むようにすることが良きことと思ってたけど、でもそれは結局は相手のためにも自分のためにもならず、逆に相手に合わせないことが結局は相手を傷つけないことになることもあったり。1巻で浅海と恋愛関係になり、2巻で家族や世間との相入れなさに孤独や疎外感や絶望を抱き、それでも進んでいく強さを身につけ。この、ミキの成長がね、もう読んでて嬉しくて。男同士の葛藤や、男女への羨望、恋愛感情の持て余し、出会って恋に落ちて結ばれてハイ終わり、じゃない長い人生の話が描かれてて、読み応えあったな…。浅海がなぜ最後までミキに敬語なのかっていうのや、人間臭さがなさすぎたな、という違和感は残るし、表紙は2人のイメージと全然合わないな、と思っちゃったけど。
本作読んで、野原さんの小説「年上の男」を思い出したよ、歳の差CP似てる!でも畔上さんの方が人間味あって好き、浅海はクール過ぎるかなあ。
あとね、ヨミホで小説いくつか読んでるけど、誤字脱字が多くてげんなりしてたところ、月村さんの小説買ったらそのストレス全くなく読めて、なんだろね?ヨミホの小説はなぜ誤字脱字が多いのかね?
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