有名な作者さんですが、私は今まで読んだことがなく、この作品が初めての作品でした。
まず驚いたのが、人の心の機微に敏感というか、何というか、相手の心を推し量れるキャラクターたちです。基本的に両片想いが多いblでは、相手の表情・言動の受け取り
の勘違い、読み取り不能が多く、そのためにすれ違いやモダモダが生まれるのだと思いますが、そういうのがありません。相手の考えていること、感じ方が手に取るように分かるのか、推し量り能力が凄いです。受け目線は勿論、攻め目線、ときにはハミード目線でも書かれていますが、受け攻め目線は特にお互いの理解がえげつないです。1巻は特にそう感じ、こういう書き方の方もいらっしゃるんだなぁと思いました。受けはモテモテですし、攻めに横恋慕してくるキャラもほぼいなくて、キャラ達の言動にイライラせずに読める貴重な作品でした(あんまりにも推し量り出来ないキャラにはイライラしちゃうので(笑))。
1巻収録のフェア用ssとかは2巻を読むといつの時点の話?と思いますし、4巻の冒頭は3巻時間軸の前の話みたいなので、3巻の前にこんなことあったんかいっよく平気でいたなって思ってしまい、いっき読みすると時間を空けて執筆されていることで生じる齟齬みたいなのをちょっとだけ感じてしまいました。
4巻の最後を読むとハミードォォォオッ!!!と言いたくなってしまいました。まだ続きそうなシリーズなので、続編を楽しみに待ちたいと思います。
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