【第28回小説すばる新人賞受賞作】宮部みゆき氏、イチオシ! 「なんて不謹慎な小説! 初読のときからこの作品に魅せられ、りなちゃんのファンになりました。生きてゆく上で拠り所になる、「愛」ではない「何か」を探し求める眼差しは真剣そのもの。犯罪を扱いながらもユーモアと清潔感を併せ持つ、貴重な青春小説」。女子高生・小峰りなのモットーは、どんな些細な不愉快事でも必ず「復讐」でケリをつけること。そんな彼女がある日、夜道で何者かにナイフで切り付けられた。手がかりは、犯人が残した「ラメルノエリキサ」という謎の言葉のみ。復讐に燃えるりなは事件の真相を追うが、やがて第二の通り魔事件が起こり――。不謹慎かつ鮮烈なキャラクターが心に残る青春ミステリ。