HQにこの類の話は幾つも。
破談、世間には多いというし、挙式「延期」も、成田離婚の例も知っている。ブルーになり悩み抜いて結婚した友も居た。式の在り方で紛糾、もうだめかもと揉めたなんて例もよく聞く話。
駄目になるようなものなら、そのど
こかで駄目になってる。成るようならいつかは成る。その理由とされたものが本当の理由ではない、といえる。というか、そう言いたい話と見た。そのため、流産は理由に使われただけだ、とのくだりがある。しかし、真の原因は別であっても、二人の言葉はすれ違ってた。「間違いだった」と過去形であり、居なくなったと言わない台詞。
また、「もういない」とは、過去は居たのだと受け取れる台詞。英語圏は分からない。例えば、「still」の使用法で英国人に訊いたことがある。丁寧な解説を受けたが、それでも、語感的には「まだ」か「もう」か「既に」か、単純にyetなどと区別出来なかった。それに、現在形での「妊娠は/していない/と」。現在形ではそうなのだし。過去形で確認していない。
それはさておき、やけぼっくいに火とはこの事。めでたい話で大変結構と思った。結婚を考える相手の出現、そんなに沢山あるものではない。その気持ちになった一組の男女が成せるイベント。その気持ちになるタイミングもまた重要。
この話は、今度こそ機熟せり、の二人がやっと落ち着く話。
ヒロイン、CEOにしてはよろよろしてるようにも見えるししっかりしたところもある。彼だって、仕事キッチリ風を出しながら、浜辺でおサボり、ウーン、そんなどっちもどっちで、朝のジョギング鉢合わせエピソード噛ませて、再燃のこの組み合わせに工夫あり。
絵は男女ともにチャーミング、デモンストレーションの下準備バタバタも上手く切り取って、安定力を見せつける話の進行ぶり。無駄に後半出てくるハンサムも、彼の注意を引いて、やっぱり絵で持って行っているところ大。
秋元先生の描かれる絵の人物の可愛いところがこの作品には生きていた。エステティックのシーン、セクシーでなくても、もっともっと互いの意識が立ち上るようになるところを見たかった。
流産は私も経験者だが実はとても多く、一説には1、2割に上るという。安定期には入れば「早産」。大事な時期の過ごし方も否定できないが、生まれてこれなかった事情は、過労の一言では説明しきれないという。割切りも難しいが大勢が乗り越えて来てる。
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