華やかな設定ではないけれど、2人の愛憎入り混じった関係が、少しづつ変化していく感じが、良いです。
主人公の性格が好きではない人もいると思いますが、幼い頃から一緒に育ったからこそ、あまりに近すぎて、愛憎入り混じる感じが、私には逆にリアルだな
と共感できました。
近ければ、近いほど、人の気持ちって一筋縄ではいかないんですよね。
相手役の男性がちゃんと地に足がついていて、プライドがあって、さりげなくしっかりと女性を守っていて、男らしくて、良いです。
ただのイケメンの設定よりも、私には格好良く思えました。
華やかで、浮き世離れした話よりも、複雑な人間感情がメインの、人間ドラマですね。
私的には、セリフの使い方が凄く素敵だな、と思いました。
特に、2人が始めてベッドインする時の『僕は君のものだというのか?』から始まるやり取りは、良いなぁと思いました。
少女漫画ラブではなくて、少し大人向けの恋愛を読みたい人向けです。
オーストラリアの雄大な大地と、そこで育った男女の話は、黒田さんの絵柄に合っていると思いました。
私的には、少女漫画ぽくない絵柄が逆に良いと思いました。
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