無料立ち読みを読んで興味を持ったのと、皆さんのレビューが高評価だったのでパック購入しました。
この物語、いえ、この話は「いま、私たちが直面している現実」だと思います。
私はまだ子供もいませんが、家族がいなくなり…そして遺体で見つかる、もし
くは我が子が殺人犯…なんてことがあったらきっと正気を保っていられません。
でも、この家族たちは頑張りました。
清貴くんのご家族は、最初こそお互いに感情をぶつけ合っていましたが真実を知ろうと立ち上がりました。
マスコミの激しいバッシングにも耐えました。
犯人…裕一くんの両親は、仮面家族…とでも言うのでしょうか、子供を持て余しているような家族でした。
しかし事件の真相が明らかになっていくにつれて、改心していきます。
この二家族は決して強くはないのです。
強くならざるを得なかった。
私が思うのは、なぜ被害者家族には人権すらないような法律なのか…ということ。
そして何より、この事件はいま、どこにでも誰にでも起こり得る、ということ。
「こころ」が繋がっていないと、家族は家族でいられないのかもしれません。
最後になりますが、このような事件が起きないためにも、この作品を一人でも多くの方に読んでいただきたいと願っています。
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