疑問が湧いてくる二人。特に放置され辛すぎる経験をさせられた彼が、その親戚筋のヒロインを気に入ることができるのか?、と、難しい関係。
人間らしさの回復を、ヒロインとのやり取りで城内の使用人が期待する場面は希望も芽生えるが。なかなか歩み寄
りさえ困難。
時間をかけて二人の間が縮まるとしても、かなりその時間がかかる。二巻物であることを肯定出来る作りとなっている。
使用人は味方のようだとすぐわかるが、その他の、友人さえ、信用していいのかわからないなどという感じに顔に意味ありげな陰りが置かれて、緊張感が続く。
派手に脱出劇をやってみたり、院長を騙って申し入れしたりする場面など、ヒロインの気性が面白くて物語の中へ引き込まれる。
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