「はたらけ、ケンタウロス」に続きこちらもケンタウロスものでコメディ要素は削られ、人との寿命と向き合う切なさのある大人の為の絵本の様な作品。作者さんのケンタウロス愛に溢れる圧巻の世界観に浸れ、美しい絵で語るシーンが多く心を打たれます。様々な国
の様々な時代でバラエティに富んだ読み応えのある作品で大好き。
1話目は大学生のケンタウロスのお話。パーカー着てピアスをし仲間とBBQやキャンプを楽しむ快活なケンタウロスの言葉はとても深くジーンとくる。この先忘れられない想い出が増えそうな終わり方( *´艸`)
2話目は幼馴染とのちょっと胸キュンなお話。わたしもやってみたい。
3話目は、ケンタウロス同士のイチャイチャに乗馬散策中の人間が遭遇し混じっちゃう、ちょっとあは〜んなお話。
4話目は、羊飼いで軍人のケンタウロスが、仲間でも人間の子どもでも相手との約束を守る義理人情に厚いお話。台詞少なく絵で語る素敵な話で泣きそうになる。
5話目は、ケンタウロスは洋モノだというわたしの先入観を取っ払ってくれた日本の戦国時代のお話で忠誠心と勇敢さがすごくいい。時代劇モノもっと読みたいです。
6話目は、富裕層の主従関係モノ。ケンタウロスは奴隷の様な見世物扱いだったり、時代や相続により主人が代われば扱いも変わる。忠誠心の厚さと人の寿命の儚さ。解放してくれたご主人から知識と仕事と名前を貰ったケンタウロス、これから息子さんの為に立派に生きていけそうなお話。これももっと読みたい。
以上六篇。はぁ〜ケンタウロスって官能的だわ。冒頭の骨格標本も美しくて、肋骨が二組あるからやっぱり内臓も二組あるのよね〜ケンタウロスはまりそう(笑)この作品は電子でしか持っていないのでコミック本でも欲しいです。
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