読んでてお話やキャラについていかれない部分もありました。それは、無意識のうちに私の考えの枠にはめて見ていたせいかなと思います。
このお話のメインキャラたちは大人なんだから子どもなんだからと『しょうがない』と言う割りきり方をしない。それは牡
丹や総領、五十嵐くんをはじめ彼女をとりまく人たちがいつも全力で不器用にも自分らしく生きようとしてるからなんだろうな。そして、いつもお互いを年齢関係問わず、個対個として接している気がします。
もっとオブラートに包んでうまくやりゃいいじゃん、スマートに行く方法あるんじゃない?ってこともあるんだけど、気持ちをぶつけたり衝突したりしながら、でも大事な人にほどさらけ出すのを臆病になってみたりして。この本に関しては単に面白い!って言うのとはまた何か違かったんだけど、引っ張られるように読ませられました。牡丹が大人びていて人一倍強いようで脆さもあって、どう成長するのか見届けたい思いにかられて最後まで読んでしまいました。まぁ、ラストも時間軸はそんなに進みませんが。
親子愛に恋愛に、色んなみどころがあります。まさにヒューマンドラマ。同じようなことを繰り返しているようなあたりはもどかしいですが、それでも牡丹が一歩づつでも歩んでいくさまは見ていて応援したくなりました。
あぁ、ちなみに当たり前ですがそれぞれの関係性は終盤に行くにしたがって動きだし盛り上がっていきます。最初はいまいちじれったいもね( 〃▽〃)
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