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表題作2話+前後編1作+読切1作+表題作のおまけ描き下ろし。
カラスって実際けっこう話が通じるんだよね〜と思いながら読んだ表題作。派手目と地味目の大学生同士、ちょっとしたすれ違いもほほえましく、平和なカップルでした。脇役
のカラスに同情しました……切ないね……。2話目は思い出話で、ささやかながら温かい。
・『サク・ラ・チル』DK。きれいなコマに魅入られた上谷、心の内で膨らむ醜い感情は子供の頃に聞いたお伽話の鬼のように、という話。心情表現は悪くなかったけど、上谷が勝手な思い込みからしたことはとても悪いので、上谷くん、コンクリに正座で時々はたきながらの説教タイム数時間コースを済ませてからじゃないとコマくんとのお付き合いは許しませんよ、という気持ち。でもこの話が一番良かった。
・『フローラ』田舎で花屋を営む二人。年上のカズは、彼女もいた洋佑を奪い取る形で手に入れ、それ故に洋祐を取られることを恐れて独占欲を拗らせている。好きという気持ちの強さの話ではあるんですが、元彼女が気の毒になってしまって素直に良い話とは思えませんでした。
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