うつヌケ 人間仮免中 ずっと独身でいるつもり？ 愛がなくても喰ってゆけます。 さよならもいわずに おひっこし サタニック・スイート さよならさよなら、またあした ヴォイニッチホテル ネムルバカ ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere 茄子 鉄コン筋クリート 孤独のグルメ

「それでも町は廻っている」の石黒正数先生の短編マンガ。なんてことのない日常の中に、ちょっとした仕掛けを盛り込むセンスは、石黒先生ならでは！
「それ町」に比べるとミステリ要素は少なく、日常系青春物という感じで、その分乾いた雰囲気や読み終わった後の物悲しさはこちらの方が強いかもしれません。大学時代の青臭いモラトリアムを思い出したいという方にもオススメの一作。

田舎町に住む大学教授と女子高生の日常、スペインの自転車レース、時代劇、謎の植物と戦うSFなど、さまざまな短編が収録されたオムニバス。唯一の共通点は、すべての作品のカギとなるのが「茄子」であること！
よくもまあ、こんなに茄子の話を描けたな……と思わず感心してしまいます。しかも、どの作品もグッとくる人間ドラマになっているのがすごい。
ちなみにスペインの自転車レースの話は、「茄子　アンダルシアの夏」「茄子　スーツケースの渡り鳥」としてアニメDVD化もされています。アニメ版も傑作ですので、ぜひ！

深夜ドラマもロングヒットしたグルメマンガ。五郎の食事に対する態度はもはや哲学！
そして高確率で「うーん、○○と○○が被ってしまった……」「頼み過ぎたかな……」と失敗する五郎の姿もご愛敬です。中年男性がひとりでご飯を食べているだけなのに、どうしてこんなにも面白くなるのでしょうか。
未読の方は、ぜひこの機会に読んでみてください。ただし、ものすごい飯テロ作品なので、夜中には開かないようご注意を！