漫画(まんが)・電子書籍ならコミックシーモア!

マンガ・電子書籍ならシーモア
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP > コミックニュース > 「無限の住人」は“業界で一番長いアフレコ現場”、津田健次郎「ぶっちぎりだと思う」
「無限の住人」は“業界で一番長いアフレコ現場”、津田健次郎「ぶっちぎりだと思う」

2019/9/16 22:24

沙村広明原作によるアニメ「無限の住人-IMMORTAL-」の先行上映会が本日9月16日に東京・新宿バルト9にて開催され、万次役の津田健次郎、監督の浜崎博嗣、音響監督の清水洋史が登壇した。

10月よりAmazon Prime Videoにて独占配信されるアニメ「無限の住人-IMMORTAL-」は、両親を殺害した剣客集団・逸刀流への復讐を誓う少女・凜と、不死の肉体を持つ凜の用心棒・万次の仇討ちの旅を描く物語。アニメの第1話、2話を鑑賞したばかりの観客たちに向かって、津田は「やっとこうして皆さんに観てもらえてうれしいです。僕も大きなスクリーンで観たかったです」と笑顔で語りかける。また客席で一緒に観ていたという清水音響監督は「どんな音になるかチェックしようと思ったんですが、ついつい観入ってしまいました(笑)。なかなかスクリーンで観る機会はないので」と作品の出来に満足している様子だった。

津田の万次について、浜崎監督は「僕から見ると(津田は)万次の素質をもっている方なので。不死身の男(笑)」とコメント。苦笑いを浮かべる津田に対し、浜崎監督は「自由だけど何かに縛られている、万次はそういうキャラにしたかった。津田くんにやってもらおうと思った一番の理由はそこ。単にキレイな正義の味方ではないと思っているので」と続ける。そんな浜崎監督の意見に、津田は「言葉にするのが難しいキャラですね。基本的に巻き込まれ型で、凜がいて、凜のエネルギーに乗っかってるところがあって。ただ人生の流れが人と違うから。死なないっていう。だから『こいつ渇いてるな』っていう印象が強いですね」と答えると、浜崎監督も「そこは一緒。徹底的に渇かせたい」と同意する。さらに津田は「あとは生っぽさですね。なるべく自然に生きる。渇いた状態で自然に生きればいいんじゃないかなと」と持論を展開した。

そんな2人のやり取りに、清水音響監督は「声やセリフを実際にどうするかというディテールの段階と、もっと根本的に万次がどんな世界を生きてる男なのかという段階があって。その根本の部分に関しては津田さんにお任せしてます」と明かし、「第一声からあの声だったじゃないですか。そこから大きく変わってない。そもそもどういうスタンスだったのか聞きたいですね」と津田に問いかける。津田は悩みながらも「まず原作と違ってコメディ要素が落とされているので。原作の万次は三枚目の部分もあるけど、今回そこはそれほど考えないでいいというのはありました。あとは現場で、監督や清水さんのビジョンに乗っからせていただいてる部分が大きいですね」と返す。

また「もちろん台本を読んで映像を観て準備して行きますが、アフレコ現場で発見することが圧倒的に多い」と語る津田。清水音響監督も「僕らも作品を作りながら探している感じはあります。テストで津田さんの声を聞いて初めて『これだ!』って思うことも多い。予め決めてたところに寄せていくことはしないです」と話すと、浜崎監督も「決めようがないよね。津田くんからもいろいろと学んでいるなと思う」とそれに続く。津田は2人の言葉に「それは初めて聞きました。うれしいです」と顔をほころばせた。

さらに清水が「今、業界で一番長いアフレコ現場(笑)」と語ると、津田も「それはぶっちぎりだと思います(笑)」と返し、笑いを誘う。清水は「原作をすべてやりきりますので、短距離のスピードでマラソン走るみたいな感じ」と本作のアフレコ現場を表現し、「原作は尺があるので丁寧に描けますが、アニメでは短いと1話の中で人物の人生を伝えなければいけない。例えば鯖人が出てきた時に、ただの『変態が出てきた』『わけのわからない存在が出てきた』と思われるのは悔しい。こいつにはこいつの人生があって生きてるんだっていうのをわかっていただきたいと思ってこだわってやってます」と語った。

本作の見どころについて清水音響監督は「配信ということで、テレビでできないことをやりたい放題(笑)。本当に念入りに作ってますので、質の高い原作をの価値を高めるために、津田さんのキャリアの中でもあそこがピークだったって言われるぐらいの代表作にしたいと思ってます。それに恥じない作品に着々とできあがりつつあると思っていますので、ぜひ皆さんご視聴いただけたら幸いです」と自信を覗かせる。また浜崎監督は「いろんな部分にこだわって、思い入れのある作品になると思います。皆さんにもしっかりと見ていただけるとうれしいです」と続けた。

そして最後、津田が「派手な部分に目が取られますが、そうじゃない細やかな部分にも尖った演出がたくさんあります。きっと他では観られない作品になっていくと思います。原作の最後までやりますので、凜と万次の旅がどこに到達するのか見届けていただけたら。人にオススメしにくいところもあったりすると思うんですが(笑)、ぜひオススメしていただけたらうれしいです」と語り、トークショーは幕を閉じた。

アニメ「無限の住人-IMMORTAL-」

2019年10月よりAmazon Prime Videoにて独占配信

スタッフ

原作:沙村広明『無限の住人』(講談社「アフタヌーン」所蔵)
監督:浜崎博嗣
シリーズ構成:深見真
キャラクターデザイン:小木曽伸吾
美術監督:工藤ただし
色彩設定:篠原愛子
撮影監督:増元由紀大
3DCGディレクター:市川孝次
編集:長谷川舞
音響監督:清水洋史
音響効果:武藤晶子
音楽:石橋英子
アニメーション制作:ライデンフィルム

キャスト

万次:津田健次郎
浅野凜:佐倉綾音
天津影久:佐々木望
凶戴人:鈴木達央
黒衣鯖人:花輪英司
閑馬永空:咲野俊介
乙橘槇絵:桑島法子
阿葉山宗介:ふくまつ進紗
天津三郎:秋元羊介
川上新夜:小原雅人
吐鉤群:中田譲治
百琳:林真里花
偽一:白熊寛嗣
尸良:奈良徹
真理路:小林親弘
宗理:関智一
八百比丘尼:真山亜子

(c)️沙村広明・講談社/「無限の住人-IMMORTAL-」製作委員会

(コミックナタリー)
関連リンク
沙村広明 
アフタヌーン 
関連タイトル
  • アフタヌーン

    アフタヌーン

    アフタヌーン編集部

    ※紙の雑誌と電子版では一部内容が異なります【本作品は雑誌の電子配信です】アフタヌーン5月号、表紙は大人気『宝石の国』(市川春子氏)。そして、人気漫画家たちが『寄生獣』を自由にトリビュートして話題になり続けた『ネオ寄生獣』企画が今号一挙2作品掲載でクライマックスを迎えます。1本目は造形作家・竹谷隆之氏による『ババ後悔す』。そして大トリは巨匠・萩尾望都氏があの田宮良子の娘のその後を描いた巨弾読み切り『由良の門を』。お見逃しなく。新連載は朱戸アオ氏のバイオサスペンス『インハンド』。木尾士目氏『げんしけん二代目』は今号ついに斑目ハーレム問題に決着。今月も読みどころ満載です。 *電子配信版は通信環境によりダウンロードに時間がかかる場合がございます。

    無料立読み 購入はこちら

  • ブラッドハーレーの馬車

    ブラッドハーレーの馬車

    沙村広明

    資産家・ブラッドハーレー家の養女になることが、孤児院の少女たちの憧れだった。ブラッドハーレー聖公女歌劇団で華々しく活躍する…そんな期待に胸をふくらませた少女たちがたどり着いた先は、暗い暗い塀の中。恐ろしく壮絶な悪夢が始まる――。

    購入はこちら

  • おひっこし

    おひっこし

    沙村広明

    全身全霊をかけたバカ漫画!!その圧倒的画力で描き出される、恋と笑いと涙の青春残酷物語。アフタヌーン・シーズン増刊で掲載され、伝説となった謎の新進気鋭漫画家・竹易てあし最初で最後の? 漫画全集!! ―「愚痴っぽくて刹那的。おせっかいなくせに傷つきやすく。経験ないのに知ったかぶって。でも、まっすぐだったあの頃に、もう一度戻ってみたくなりました。―ナチュラル沙村ワールド万歳!!」 (漫画家・藤沢とおる)

    無料立読み 購入はこちら

  • 無限の住人

    無限の住人

    沙村広明

    父を殺し、母を攫(さら)った剣客集団『逸刀流(いっとうりゅう)』に復讐を誓う少女・浅野 凛(あさのりん)は、「百人斬り」の異名を持ち、己の身体に血仙蟲(けっせんちゅう)という虫を寄生させることで不死の肉体を持った剣士・万次(まんじ)を用心棒として雇い、逸刀流の統主である宿敵・天津影久(あのつかげひさ)を追う旅を始める─。

    無料立読み 購入はこちら

メールで送る
▲ページTOPへ