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「キミプリ」のアフレコに、ぼくプリメンバーが一丸となって挑む コラボ動画第2弾も

2025/11/2 09:00

11月9日に放送されるTVアニメ「キミとアイドルプリキュア♪」第39話に、舞台「『Dancing☆Starプリキュア』The Stage」に登場する“男子プリキュア”5人と、妖精のパドドゥがゲスト出演。本記事では、そんな彼らのアフレコ現場のレポートをお届けする。

「キミプリ」こと「キミとアイドルプリキュア♪」のアフレコブースに入室した、“ぼくプリ”こと「『Dancing☆Starプリキュア』The Stage」のキャスト陣。衣裳である煌星高等学校の制服に身を包んだキャストたちは、セリフを確認したり、互いに声を掛け合ったりと気合十分で、やや緊張しつつも、複数のマイクとモニターを有する広いブースゆえに、全員で一緒に収録へ臨めるという心強さを感じている様子を見せる。「キミプリ」のキャラクターデザイン・川村敏江と、“ぼくプリ”のスタッフ・関係者は、収録ブースとガラスを隔てたコントロールルーム内で彼らを見守る。

まずはブース内にて、“ぼくプリ”のスーパーバイザーを務める東映アニメーションの鷲尾天、「キミプリ」のシリーズディレクターを務める今千秋からメンバーに向けて説明が入る。「校長先生の話、長いですよ」と話し出した鷲尾と、“ぼくプリ”の舞台にも足を運んでいたという今による絶妙な掛け合いに、ブース内は笑いであふれる。鷲尾は「いつも通りに元気よく臨んでください」と激励。メンバーの緊張もほぐれるなか、さっそくアフレコがスタートした。

アニメのアフレコに初めて挑むキャストが多いため、収録は一言ずつ、頷きなどの細かいリアクションも区切って進行していく。モニターに映し出されるアニメーションは未完成の箇所もあるが、シーンの長さと合わせる必要があるため、セリフの言い回し、速さなどにはキャストの柔軟性が必要だ。全身を使って表現する舞台上の演技とは違い、芝居を声に集中させる技術、テンションの高さも試される。トップバッターでセリフを収録したのは、キュアトップ/星河楽(ほしかわがく)役の田村升吾。田村は、ステージ上を駆け回っていた楽の姿が浮かんでくるような、元気いっぱいの声で場を一気に明るくする。またディレクターの今から「一言ずつ、焦らずに」「最後がちょっと流れ気味かも」などのディレクションを受けるたび、しっかりと受け止めて見事にクリアしていく。

“ぼくプリ”が一緒にリアクションを取るカットでは、キュアロック/夏目颯斗(なつめはやと)役の滝澤諒が舵を取る。メンバーの中で唯一、アニメのアフレコを経験したことがある滝澤。声を合わせるシーンでは、「僕が『せーの』って言おうか?」と率先し、スタッフからのディレクションに対しても演技の方向性を確認したりと、積極性をもって収録現場を引っ張っていた。

やや苦戦を見せたのが、キュアソウル/月宮爽々奈(つきみやささな)役の森田桐矢。「いつもどうやっていたっけ……?」と言う森田に対し、鷲尾は「彼は部活の後輩たちからのモテを毎回さらりとかわす。上から目線の柔らかさがあったよね」とアドバイス。“ぼくプリ”プロデューサーからも「いつもの笑顔で!」と声をかけられ、リテイクを重ねながら奮闘し、最終的にスタッフ一同から「おお!」と声が上がるほど、納得のいくキャラクター像が画に吹き込まれた。

キュアカグラ/天弦晃雅(てんげんこうが)役の寺坂頼我は、特撮の出演経験が活きたのか、リアクションに関する芝居の収録はほぼ一発OK。ブース内の後ろで見ていたメンバーからも、「さすが!」「変身していただけある」と称賛を受け、寺坂は照れ笑いを浮かべる。キュアブレイク/黒瀬舞人(くろせまいと)役の小辻庵は、メンバー最年少。しかし初挑戦とは思えぬ落ち着きぶりでアフレコに臨み、周囲から絶賛される。

収録ブースのみならず、コントロールルームにまで笑いを巻き起こしていたのは、妖精パドドゥ役の和合真一だ。モニターでアニメのパドドゥを確認した瞬間、“イケボ”で「可愛いね……」と甘くささやく和合。深みのある声で表現し、スタッフを「いいのか?」「アリなのか?(笑)」とざわつかせたが、鷲尾が「パドドゥはオジサンだからOK!」と太鼓判を押した。キャストたちに都度的確なディレクションを出し、丁寧に進行していく今ディレクター。“ぼくプリ”スタッフにも、キャラにブレがないかと確認を怠らない。話数演出の村上貴之をはじめとする「キミプリ」スタッフたちも、気になるシーンでは感情の説明を重ね、意見を交わしていた。

収録のクライマックスは、“男子プリキュア”の5人が一斉に掛け声を発するバトルシーンだった。「プリキュア」シリーズの映画で大人数が集う際も、一斉に声を出すカットはリテイクが重なるというが、滝澤が「せーの」と呼びかけて声を合わせるも、語尾を揃えるのに苦戦してしまう。ディレクターから「惜しい!」と声がかかるたび、キャストたちのテンションと集中力も高まる。「舞台では目を合わせてやれるから、(ブース内だと)難しいね」と言いながら、妥協のない現場がうれしくてたまらない様子で、トライを続けるキャストたち。途中、バトルシーンの画に合わせて、田村が右腕を掲げていることに気づいた森田が、「横目で見ながら、トップ(田村)の手に合わせようかな」と呟き、滝澤が「よし、この指揮者を合図にしよう!」と提案する場面も見られた。みんなの心がひとつになり、次のテイクでついに満場一致のOKが。キャストたちは、お互いにグッジョブポーズで称え合ったり、苦戦しているキャストにアドバイスを送ったりと、チームワークでアフレコをやり遂げた。田村ら5人からは、コメントも寄せられている。

さらに「キミプリ」と“ぼくプリ”のコラボダンス動画第2弾が到着。第2弾では、「『Dancing☆Starプリキュア』The Stage」のメインテーマソング「Do the Dancing☆Starプリキュア」が使用されている。そのほか、2作品のコラボを記念し、11月8日12時から「『Dancing☆Starプリキュア』The Stage」の第1弾公演をYouTubeでプレミア公開。11月9日23時59分まで限定無料配信が行われる。

田村升吾(キュアトップ/星河楽役)コメント

初めてのアフレコで、必要な技術はもっともっとあるのだろうなと痛感しましたが、新たな経験をさせていただき、本当にいい時間でした。こうして“ぼくプリ”が「キミプリ」に参加させていただけることになり、「プリキュア」シリーズを愛する方々にも少しだけ認めていただけたのかなと思えました。この機会に僕たちのことを知る方もたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ“ぼくプリ”にも遊びに来ていただけたら。ダンスやアクション、熱量満載でお届けしています!
39話は「キミプリ」ちゃんたちと“ぼくプリ”という、ふたつの「プリキュア」が一緒に出てくる、すごく楽しい回になったのではないかと思います。「キミプリ」ファンの皆様にも、僕たち“ぼくプリ”を応援して下さっている方々にも、お楽しみいただけたら嬉しいです。

滝澤諒(キュアロック/夏目颯斗役)コメント

「キミプリ」をご覧の皆さん、お邪魔します! “ぼくプリ”は舞台シリーズとしてやってきましたので、舞台上で演じる時とは違う緊張感や、全員で声を揃えることの難しさを感じながらアフレコさせていただきました。大変恐縮ではありますが、どうか温かく見守っていただけたら嬉しいです。
12月に開幕する“ぼくプリ”の第3弾へ、つながるものも見つけられたらと思いながら臨んでいました。「プリキュア」シリーズにリスペクトを持って、「男子プリキュア」としての責任感を持って、僕たちも一生懸命やっています! 39話の放送をご覧になって“ぼくプリ”の活躍が気になった方は、舞台シリーズにもご注目いただけたらと思います。

森田桐矢(キュアソウル/月宮爽々奈役)コメント

「キミプリ」はずっと放送を見ていましたので、その世界に僕たち“ぼくプリ”も参加できることを嬉しく思っていました。アニメのアフレコは初めてでとても難しくて、変身シーンの口上を数え切れないくらい言いました(笑)。鷲尾さんやスタッフの方々からアドバイスをいただき、本当にいい経験をさせていただきました。
“ぼくプリ”たちの変身シーン、一人ひとりあって感動しました!完成されたシーンが放送されるのを楽しみにしています。この機会に初めて“ぼくプリ”を知る方々もいらっしゃると思いますので、気になった方はぜひ劇場にも足を運んでいただけたらと思っています。

寺坂頼我(キュアカグラ/天弦晃雅役)コメント

アニメに声をのせること、命を吹き込むことはこんなにも難しいのかと実感したアフレコでした。「プリキュア」を始めとするアニメ作品へのリスペクトが増した、貴重な経験になりました。スタッフの皆さんがしっかりと指導してくださって、自分も前のめりになって臨むことができ、とてもありがたかったです。
“ぼくプリ”メンバーも、きっと今回のコラボでものすごく「プリキュア力」が上がりました!「キミプリ」さんと“ぼくプリ”たちが同じ空間にいる、その特別な輝きを感じていただけたらと思います。今放送中の「キミプリ」を夢中で見ている人たち、これまでの「プリキュア」シリーズを愛してきた人たちにも、僕たち“ぼくプリ”のことを好きになっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!

小辻庵(キュアブレイク/黒瀬舞人役)コメント

「キミプリ」をご覧の皆さん、初めまして。小辻 庵です。「キミプリ」の世界観を邪魔しないように僕たちも精一杯アフレコに臨みました。僕は初めてアニメのアフレコをさせていただいたのですが、新しい感覚ですごく楽しかったです。現場に入る前は、張り詰めた空気の中でやるのかな……と密かに思っていたのですが(笑)。全然そんなことはなく、スタッフの皆さんが本当に温かかったです。
ずっと見ていた「プリキュア」シリーズの中に、舞台でやってきた“ぼくプリ”が参加できる。日曜朝のあの時間に、キュアブレイクに吹き込んだ自分の声が流れるのかと考えたら、もうワクワクが止まらないです! 放送を見るのを楽しみにしていますし、皆さんにも39話をお楽しみいただけたら嬉しく思います。

和合真一(パドドゥ役)コメント

このような機会をいただけて大変光栄でした。舞台化が発表された時に大きな反響をいただいた“ぼくプリ”がシリーズ化して、こうしてアニメの「キミプリ」にも登場できることになり、「まさか!」と驚くと同時に喜ばしく思います。しかし「プリキュア」自体が「既存概念の破壊とそこからの創造」をテーマに掲げてきたことを考えると、これも当然の流れなのかもしれません。思いもよらなかったことが叶ってしまう、それが「プリキュア」の力なのだと思います。
可愛く飛び回るパドドゥに、このオジサンの、いや、お兄さんの声がちゃんとマッチするのかどうかが若干気になるところではありますが(笑)。舞台ではオジサンの妖精、いや、妖精のオジサン……と、毎回ツッコミを入れられているキャラクターです! 舞台では2~3時間の想定でキープしているパドドゥボイスを、今回の収録では全力で数秒間に注ぎ込みましたので、ぜひ注目していただければ。僕たちも放送回を楽しみにしています。

(c)ABC-A・東映アニメーション

(コミックナタリー)

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