例えば雨が降ったなら
」のレビュー

例えば雨が降ったなら

カサイウカ

激渋だぁ、読むと希望が見えてくる

2021年11月2日
作者様の作品は「いつか友達じゃなくなるとしても」に続き2作目です。レビュー高評価だったのでいつか読もうと思っていました。
読み終わって、(いい意味で)深いため息と共にじんわり温かい気持ちになれる作品でした。このおじさんっていう年代もそうだし、くたびれた感満載の絵もそうだし、ストーリーも全ていい味が出まくってますね。死のうとまで思ったところからの再生、人生半ばまで生きていたらみんな何かしら挫折や悩みなんかがあるだろうから、彼らと同世代は響いてくるものがあるんじゃないかなぁ。私もビンビン響きましたよ~。職や家族を失っても、久我には助けてくれる友達や充の存在、新しい仲間もできたわけでそれが救いでしたね。絶望の淵から這い上がってきた人間の感じる幸せがひしひしと伝わってきます。充も久我と再会して、どんなに心が救われたことか。あー、これは続き「例えば雪が融け合うように」を読まなければいけませんね(笑)。
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