寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

完結おめでとうございます

ネタバレ
2022年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ しんどい。
最後までしんどかった。。

可哀想なものに惹かれてしまう新谷と、彼に寄り添う金髪の犬と足先の丸い化け猫。
須藤の子供時代が苦しくて、、黒のパンストに拘っていた理由に涙が止まらない。
父に殴られてもその後に母に抱きしめられるのが心地よかった。
僕を見て欲しかった。愛されたかった。
振り向いてくれないなら代わりでいいと、ただ愛されたかった自分を偽り続け、迷子になってしまった須藤を抱きしめたくなる。
4巻の表紙絵での胸に花束を抱えた須藤の笑顔がきっと本当の彼の姿なのではないのかと想像してしまい直視するのも苦しくなる。
3人皆それぞれ引き摺る愛に迷い、理解し向き合い、これからも進んでいく姿を見れて本当に良かったです。

のばら先生 7年以上に渡る作品制作お疲れ様でした。
魅力溢れる素敵な御本に心から感謝です。
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