或るシカリオの愛
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或るシカリオの愛

砂原糖子/稲荷家房之介

タコス食べたい〜カクテル飲みたい〜

ネタバレ
2024年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説、砂原先生の準新刊です。力強い挿絵が稲荷家先生で、太陽に溢れた舞台と強く逞しくしなやかなふたりの姿を鮮やか描いてます。挿絵を依頼して下さった方ありがとうございます。。
題名なんぞやって思うひとは途中でわかるので検索しない方がいいかも。メキシコっぽい国(砂原先生曰く架空の国の80年代設定だそう)の雑多な街で古道具屋を営むやる気ない男に、十波一絡げで売られた若い男、、悲惨な境遇で生まれ育ち、できることは殺しだけ、っていう子が、無気力だった男の優しさに触れ心ひらいて救われてくお話。読み終わったらタコス食べたくなるの間違いない〜。作者さん、後書きから実際に取材でメキシコ行かれたことないはずなのに、カラッと空は晴れていてもピリピリした治安悪い内陸、明るくダラダラした毎日が続いてく海辺の観光地、の雰囲気もその場にいるように書かれてます。後半、あの人との顛末が一波乱あるのかと思ってページ数確認しながら読んでたら、案外あっさりでしたね。伏線回収されててなるほどとも思ったけど。
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