東オトコ京オトコ
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東オトコ京オトコ

木下けい子

他府県民の偏見込の京都あるあるが面白い

ネタバレ
2024年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 相馬の設定の微妙さがいいなと思いました。東オトコと言いながら、東京でなく千葉っていうね…ここで神奈川だったら東京と同レベルのカッコ良さがある気がするのに(自分イメージ比)あえて千葉にする所が絶妙だなと思いました。
私自信が関東・関西どちらの生まれでもないのですが、実際に転勤で両方に住んでみるまでは、憧れや偏見は強くありました。だから今回の京都あるある?的な話は、とても興味深く同情気味に読みました。1巻ラストで酔った周が言った強烈な一言とか、「京都、地球三周くらいの遠まわし」とか、極め付けは「好みちゃうとは言うたけど、好きじゃないとは言うてない」なんて…キツいわ兄さんと思いましたよね。でも、「石を投げれば老舗に当たる」は、妙な説得力があるし、地元が有名観光地だと逆に出歩かないというのも何となく頷けました。
今回は、上下巻と2冊使ってじっくりゆっくり展開する事で、唐突感もなく自然な流れを感じました。コミュ高自慢の相馬が、ツンデレ京オトコ周に振り回されながらも、惹かれあって近づいていく様子が無理なく楽しく見れて良かったです。
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