断罪された負け組令嬢ですが、時間を戻せるようになったので今度こそ幸せになります
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断罪された負け組令嬢ですが、時間を戻せるようになったので今度こそ幸せになります

シアノ/凪かすみ

納得のハッピーエンドに拍手!お幸せに!

ネタバレ
2024年11月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 導入はよくある婚約破棄物語でしたが、物語の設定に無駄が無く、テンポも良く、すぐに話に引き込まれハラハラしながら2巻完結まで一気読みでした。

 最初の死に戻りが1年前、という設定が物語を引き締めています。(幼児期に死に戻りする話はどうしても物語が間延し、ダラケがちです。)
 そして、ヒロインが時間戻しの能力を所持しているという設定!この設定が斬新!
 特に、2巻中盤から、ヒロインは幸福の絶頂から絶望のただなかに陥れられます。
 この、幸福→ 絶望•悲嘆→ 奮起→ 反撃 → ハピエン の起伏の激しい展開は大盛り上がりで、悪の黒幕の正体もお見事でした。結末に至る山場の大盛り上がりは良作の必須条件です。
 脇役、悪役ともに個性的な人物も多かったですが、主役2名以外で、魅力的だった人物は王太子妃モニカ。
 自邸の使用人を冷静に断罪した件に拍手しました。無駄に悪人を庇う女性たちが他の作品に登場するたびに、疑問を感じていただけに、その判断に納得でした。その人物の優しさは弱者を守る行為で推し量れます。罪人を赦免することではありません。

 貴族社会の描き方が雑で、ヒロイン達の言動が高位貴族というよりは、富裕層のそれにみえるところが難ですが、魔法世界のファンタジーとみなせれば面白い物語です。

 単なる溺愛話に飽きた人にお勧めします。価格もお手頃で、お買得です。
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