転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint
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転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint

青辺マヒト/十夜/chibi

女性ジャンルでコミカライズすべきだった

2025年8月25日
11巻の終わりまで来てやっと、「聖女を隠す」タイトルが始まった感じ。
いつ来るのかいつ来るのかと読み進め、ヒロインチートのぬるい感じの平和な逆ハーでほのぼのしていたら、11巻末からいきなり本題ストーリー始まってシリアス展開に。

このペースで進むのなら、またここからがものすごーーく長そう。
原作の4割(まだ連載続いてるので今の段階で)が12巻。てことは、これ全部終わるのには50巻ぐらい必要なのでは。

男性誌系は進みが遅いもの多いですよね。
男性誌は、バトル部分とか冒険や旅の部分とか、そういう演出部分が大げさというか長めというか、なのに、心理描写や感情を伴うようなやり取り、恋愛要素、そういうところはサラッと描かれる。

男性誌と女性誌では、ストーリーの中で強調する部分の感性が全く違うんですよ。

女性向けラノベを男性向けレーベルでコミカライズって、そういう男女の感性の違いのせいで、女性からするとストーリーには惹かれるのに漫画で読むとなぜかピンとこないことが多い、どこか物足りないってなります。

そして男性からすると、女性向けラノベの女性ヒロインのチートに逆ハー的ストーリーはきっと面白くないのでそもそも読もうとならないから、絵柄や表現で中途半端に男性読者に媚びたようなことすること自体が無駄でしかないんですよ。

出版社の事情なのか知らんけど、読者にとっては女性向けラノベの男性誌レーベルでのコミカライズって、誰得?なんですよ。
何やってんの、何がしたいのって思います。

この作品も、男性誌ジャンルのせいかヒロインの衣装とかキャラデザが微妙に少年誌っぽい(露出具合とか太もも出しとか)のと、ヒロインが驚くとやたら飲み物を噴いてイケメン男性キャラの顔にかけるとか、なんか、表現が女性誌っぽくなくて「え?」となることがたびたび。

女性向けのストーリーなのだから、素直に女性誌ジャンルのレーベルでコミカライズしたらよかったのに。

または、男性誌レーベルでのコミカライズであっても、この作品はほぼ女性しか読まないだろうストーリーなのだから、半端なエロ(ってほどでもないけど見せ方の感性が女性誌ではない)なんてやめて、女性向け100%で描いて欲しかった。

アニメ化になるらしいけど、この男性誌なんだか女性誌なんだかどっち付かずな感じのままなのかと思うと、なんだかなと微妙な気分になります。
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