やわらかい棘とあおい雪
」のレビュー

やわらかい棘とあおい雪

葉芝真己/崎谷はるひ

再会BLの、結晶のような作品

ネタバレ
2025年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5年ぶりに再会した、リーマン隆伍とギャラリー店長キヨイの話。葉芝さんは初めて、崎谷さんは漫画「春の雪」読んでて(面白かった!)、再会モノ好きなので本作買ってみました。話も絵も素晴らしすぎて、これは再会BLの究極!こんな素敵な話があったんだな、一編の映画を観たような読後感。過去の幸せな2人が差し込まれる展開もいいね。特に好きなのは、128P「俺まで濡れてしまうんですが」「うん」「…ごめん」と、190P「愛してるから」。もう、胸が、ギュウっと絞られて、痛むよ。濡れてるのに抱きしめずにいられない隆伍、そして潔く告白する隆伍、キヨイのこと大切で大好きで愛しくてたまらないのが伝わってきて泣きそうになる。外の雨がまた気持ちを盛り上げるね。素敵だったな…もっとたっぷり読みたかったかも、221Pあるけど、本編のみで書き下ろしはなかったなー。何度も読み返したい大好きな作品でした。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!