盲目の聖女【シーモア限定特典SS付】
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盲目の聖女【シーモア限定特典SS付】

宮田紗音/MUCUZI

聖女ヒロインがとことん痛めつけられる泣

ネタバレ
2025年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 祖国で聖力を詐取され続けチカラを失ってからは酷い虐.待に遭い、最後は暴行で純潔を失ってから
属国の王弟ヒーローと出会い結ばれる。
最初はヒロインがかわいそうで目を背けたくなる展開だけど、ヒロインが処女ではない稀な設定にどう着地するのか正直言ってその点はわくわくした。
強いヒーローはオトナで器が大きい上に、
特殊な世界の中でしか生きてこなかった危ういヒロインを守るだけの立場とチカラがあり、見せかけだけでなく
実際にブレずに守り切ったのでヒーローの鑑!
帝国貴族の悪意と闇に曝され続け、純潔まで奪われたヒロインだけど、傷ついても清らかな心は揺るぎなく、
こちらは聖女の鑑だった。お似合いの2人が幸せになれてよかった。
ただ、嫉妬から帝国の性悪公爵令嬢がヒステリックにヒロインを糾弾しに来て暴力まで振るったのは
ヒーローの危機感が甘かったかな。
その後、ヒーローが助けに来てもまだ侮辱的な暴言を喚いていて、ヒロインの腫れた顔を見たヒーローが令嬢の首を刎ねろと言った時にヒロインが必死に止めたのは消化不良。
聖女だし彼女の性格から言ってもそうなるわよね‥
この作品に限らず、ヒーローが悪党を断罪しようとするとヒロインが止める展開ってお約束なのよね。
情深いヒロインに見せるための決まり事みたいで
裁判でもヒロインにわざわざ罪状のお伺いして
罪が軽くなったり。
そのたびに思うのだけど、ヒーローはヒロインの前で
悪党を断罪するのやめたらいいのに、と思うわ笑
目の前で断罪されたらヒロインは止める役をこなさないといけないもの。
裁判で決まった罪状ならヒロインにお伺い立てる必要ないでしょ。
とはいえ、よいストーリーで満足度高いです
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