ケーキ・ドッグ・カラメリゼ
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ケーキ・ドッグ・カラメリゼ

おげれつたなか

最後は脳内でエンドロールが流れました

ネタバレ
2025年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ はぁ、読めて嬉しいです。
(ネタバレしてます)


もうジーンとしてどう言葉にしたらいいんだろうなのですが、タイトルもお洒落だし、ケーキも美味しそうと思っていたら、途中から切なくなるしで。なのに1話の「あ…」ってどこまでのあ…なんだろうか。というBLの楽しみもあって。
受けキャラの表情が可愛すぎて可哀想で。「へへ…」と笑う悠星のコマで落ちました(めちゃくちゃ抱きしめたくなった)最終話半ばから謎の音楽が聴こえてきて。そして描き下ろしからはエンドロールが流れ出してジーンと、読了して静かに涙でした。

お金を持っていても持っていなくても今の社会では同じ環境なのかなと。高級腕時計に色が嫌いと物だけの一室から何かを得たいと歓楽街にいるホストの悠星と、何もないお金さえあればと街に出てホストになった大和が出逢い。財布代わりに使われ影で馬鹿にされボコボコにされても誰も助けない独りの悠星に、大和が自身や亡くなった謝る母親を重ねるシーンが最高で、おげれつ先生!と(あの尺で上手すぎる💦)だからか読みながら短編映画を観ている感じになって、もうページ数とかも吹き飛んでいました。

2人を見ていたら、今の子にクリスマスプレゼントと思っても全て持ってる感じというか。悠星が捨てようとする誕生日ケーキを一度もそれを食べた事がなかった大和がもったいないと、ぐちゃぐちゃになったケーキを美味しいと言って食べる彼を見て最後は2人笑顔で一緒に食べる所とか。何が欲しいってそんな特別な時間なのだろうけど、なのにその特別は何かと親は分からない…みたいな。それが億ションの一室でも何もないアパートでも欲しいものは実は同じだった…という所に今だなと思いました。まだ社会がスマホもswitchも家に何もない時代だったら、特別なものは物だったのかもしれませんが…。

そして抱き合う2人の深まりについてひと言良いなら。
大和、最初はゴムとか悠星に気を使っていたのに、描き下ろしのあれは…音が。大和、最初はお触り程度から始まり深まり、なのに最後は荒くなっている様なで(それも良いんですよ)ただ悠星が可愛いくて。あー彼の首が心配だったり、悠星を優しく抱く時をもっと見てみたいと叫びました(ラブラブのやつ🥺パパ編もあったら✨)悠星の笑顔が最高です!
詐欺だと分かっていてもサインしようとする、その悠星の想いの深さに私はもう本当に…でした。
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