ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
」のレビュー

ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ

ナガノ

8巻にしてとうとう島編

ネタバレ
2025年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連日掲載されてたのが2年も前だとは…
もともとちいかわはちょっとダークな部分もあったけどこの長編。色彩感覚といいナガノ先生は天才。
連載追いかけてた時も人魚はまあ行き過ぎ部分もあるけど順当かなって気もしてましたが読み返すと犯人たちのメンタルがヤバい。
同胞誘拐の理由にうすうすかづいているだろうに内緒にした上に人魚討伐への積極的姿勢。ぬ、盗人猛々しいとはこのことでは…これは感じ方が人によりけりだろうけど…。
犯人たちの秘密を知ったちいかわの態度がまたいいんだよね…成長してるんやなって…
ハチワレの、そこでその話する?!みたいな部分と、めちゃやれる子なのと、どっちもハチワレらしくてあれもいいですわ。
とにかくそれぞれの個性を活かした活躍で映画原作として素晴らしい出来。
そしてこの落ち。最高。もしこれで犯人がアレだったら腑に落ちないという、読者の心をめちゃめちゃ健やかにしてくれる。しかも具体的描写がないのがまたすごく良いです。
グロさなんて欠片もないのに復讐完遂がこんなにもこっちのメンタルに響いてくるなんてすごい作劇能力ですよ…やはり天才…

島編についてばかり書いてますが当然他の巻も全部天才の所業です。リアタイできて、ついったーで人の感想も見られる時代に生まれてよかった。
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