その恋、自販機で買えますか?【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】
吉井ハルアキ
このレビューはネタバレを含みます▼
恋愛初心者と年下ワンコのリーマンBL
久しぶりに3巻読み返して癒されてしまった。お付き合い編からはじまり、恋人編をへて同棲編とつながる。その間、当て馬もなく二人の世界観だけで読ませてくれる内容。
小岩井歩はゲイの32歳、山下諒真は自販機の補充をしている28歳。小岩井の臆病な内向き思考でよくお付き合い編がまとまったよ。恋へのモダモダが凄い。あれは山下の”歩さん”呼びと好きな人に真っ直ぐな性格じゃなかったらラブにならなかった。おそろしいわぁ。
しかも、予想を超えて小岩井への好きが爆上がりしていく。告白は2回もしているし、同棲へも積極的。どんだけ好きなんだ!めちゃくちゃいい奴だ(最初はチャラ男かと思ってた、スマン)愛の伸びしろがすごい。
でもちょっと、気になることがある。山下の好きを伝えている量にくらべて、小岩井は”オレのこと好き?”と問われて応えただけ。もちろん「ありがとう」も「顔がみたくなった」も「今から会いたい」も好きの表現のひとつ。それでも、目をみて伝えられた言葉は何より嬉しい(山下は男泣きするかな?見たい!)これからの展開で小岩井の愛がたくさん溢れてくれることを願っている。
3巻の終盤は都会のクリスマスマーケットでプレゼントをするシーンがある。幸せそうなふたりが続いていく予感。やっぱり、いい作品だよと実感している。
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