ひだまりが聴こえる【単行本版】
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ひだまりが聴こえる【単行本版】

文乃ゆき

もどかしいけどそれがいい

ネタバレ
2025年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良かったです。
メイン二人の関係がじわりじわり、ゆっくりゆっくりしか進んでいかないのですが、それが逆に好き。
どの登場人物もいいところと悪いところがあって、すごく立体感のあるキャラクター描写だと思います。
個人的には初期の(おそらくアナログ作画時代の)背景カットの緻密さも魅力的でした。キャラがその中で生きてる感じがちゃんとするというか。

長期にわたる作品ゆえ、一巻発売時とは現実社会の価値観も変わってきていますね。若い読者の方はこの作品を読んだ時に違和感を抱くかもしれません。
たとえば太一が照れて航平を突き飛ばすシーンや、千葉さんの数々の振る舞い。平成の作品では珍しくない描写でしたが、令和では見かけなくなったなぁと思います。
今時なかなか難しいかもしれませんが、社会の中の困難さをしっかり描く作風が好きなので、その辺りは妥協せずにいってくれたら嬉しいです。
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