このレビューはネタバレを含みます▼
現在進行形の『婚活とミシン』に出会い、作家さまの作風に惹かれ、前作である本作を読みました。
他人からすれば割と恵まれた生活を送っていた主人公が、離婚をし実家に帰って来てからの物語。
抱えていた心の傷は、言語化して説明するには少し難しく、モヤモヤした気持ちを押さえつけて求職活動を始める。
中学時代の地元の吹奏楽部仲間であり親友と話した事をきっかけに、押し入れの隅にしまい込んでいたトロンボーンを引っ張り出し気晴らしに練習を再開する。
何か特別な出来事がある訳でもなく、日常をおくりながら心の機微を突いてくるような進行に何故かとても惹かれます。
誰しも人生の半分を生きてみると、振り返った自分史の中に懐かしさだけではない痛みを持っていたりするのでは
ないでしょうか⁉︎
そして行動を起こすことの難しさを知ります。
頭ではわかっていても一歩を踏み出す事の勇気の要ることよ!
親友の一人、専業主婦の「おーちゃん」がコントラバスを購入したのは一番の衝撃でした。
音楽を通して心が繋がっていくって素敵だなぁと憧れます。
後は、ひとまわりの歳の差が恋になればいいなぁ。