透明な愛のうつわ
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透明な愛のうつわ

hitomi

儚くて綺麗

ネタバレ
2025年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく儚くて綺麗という言葉がよく似合うと思います。まず作画が言うまでもなく美しいです。登場人物の表情、仕草、吐息、言葉、全てが繊細で澄んでいました。特にシロの感情の動き方が丁寧で心動かされます。人間ではないシロが美記によって、人のような心を持つようになり、初めての感情から「なんだろうこれ」と少しずつ知っていく様子が奥ゆかしいかったです。シロが美記に抱く感情も次第に豊かになり、それに戸惑う表情も出さないのに目の光や動きで読み取れるような、言葉に出さないのに「…」から感じれるような、そんな繊細さがあります。2人が離れ離れになりそうな時も、ハラハラドキドキと言うよりは、「離れないでほしい」と心の中で静かに願ってしまう。全体を通して、凪いだ心が温かくなったり、時にチクリとしながら読める作品です。静かな夜を本と共に過ごしたい人や、何かに疲れた時 眠りに落ちる前の重たい身体で読む そんな人におすすめです。
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