東京 ─四季─
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東京 ─四季─

ハル

映画を見終わったような感覚

ネタバレ
2025年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ​東京 ─四季─ 上
絶望が生んだ、歪な執着愛

エリートコースから外れ、自暴自棄になっていた浪人生・恭平は、全てを手に入れた同級生・神宮寺と再会します。神宮寺は恭平を家庭教師として指導する代わりに、体での対価を要求します。
​この支配的な関係の中で、恭平は葛藤しながらも神宮寺の激しい執着にのめり込んでいきます。絶望の底にいた恭平にとって、それは歪ながらも一つの生きる理由となります。緊迫感のある二人の関係の行方が、次巻へと続いていく期待の一冊です。

​東京 ─四季─ 下
愛の結末を描く、多幸感溢れる完結巻

上巻から続くクリエイター八神とサラリーマン松原の「夏」編が完結します。体だけの関係から始まった二人が、お互いの素性を知りながらも心を通わせていく様子が切なく描かれます。エピローグではその後の温かい日々が見られ、読後感が非常に良いです。
​また、前作「4月の東京は…」の和真と蓮の「春」の物語も収録されており、二人の最高にドラマチックな愛の結末に胸が熱くなります。それぞれのカップルが迎える幸せの形に満たされる、まさに大満足の完結巻です
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