嵐のあと
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嵐のあと

日高ショーコ

シリーズ2作目だけど単体でも楽しめる!

ネタバレ
2025年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『シグナル』から始まる3部作の2作目。

とはいえ、『シグナル』を読まなくても、『嵐のあと』単体で楽しめるストーリーになっています。

ノンケの友人を好きになり苦しんだ過去から未だ抜け出せない、主人公榊。

仕事で知り合った岡田に好意を抱くものの、ノンケと分かって距離を置こうとします。

しかし、天然?たらしキャラの岡田は、榊に思わせぶりな言動を繰り返し、ついに榊は岡田にキスします。

キスに驚き戸惑いながらも、榊のことが気になる岡田。

岡田に惹かれつつも、ノンケが自分と同じように自分を好きになってくれるはずがないと、頑なに岡田を遠ざけようとする榊。

果たして、2人は結ばれるのか…!?

というストーリーです。

2人の関係が二転三転し、なかなか恋が成就せずハラハラドキドキする展開は、さすが日高ショーコ先生です。

過去のトラウマから抜け出せない榊を、変えてしまうのが岡田なのですが、この岡田の天然魔性ぶりがすごいです(笑)

物事を深く考えないまま、どんどん相手との距離を縮め、無意識に思わせぶりな態度や発言をしてしまう。

そんなことしたら、相手が本気になっちゃうよ?ということをしていて、キスされたら驚いて逃げちゃうとか……いやいや、キミがキスされるようなことしてるんだろ!と思わずツッコミたくなってしまいます。

それで、イケメンなのだからタチ悪いんですよね。(あっちはタチじゃなくウケなんですけどね笑)

根っからのタラシってやつなのですが、自分の気持ちに向き合って以降は、とても誠実で頼もしい男になってくれます。

そして、榊が今まで積み重ねてきたものを全てなぎ倒して、榊を前向きに変えてしまう。

「嵐のあと」に残ったのは、凪のように平穏な榊と岡田の関係なのでした。

榊×岡田の恋模様にハマったら、後日談『After』もぜひ読んでいただきたいです。

2人のその後の生活ぶりが、ショートストーリーにて語られています。

『シグナル』の芦原×村上、『初恋のあとさき』の美山×仁科も登場していますよ。
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