このレビューはネタバレを含みます▼
『嵐のあと』に、榊のセ◯レとして登場した美山が主人公。
『嵐のあと』で、どうして美山が榊に「ノンケに本気になるとあとで泣くことになるよ」と言ったのか、その理由が本作で分かります。
美山があんな風にひねくれてしまったのには、過去のトラウマがあったからなんですね。
そのトラウマの張本人が、美山の高校の同級生仁科。
2人は、美山が営むカフェで偶然再会します。
美山が仁科に気付かないフリをしたのは、10年前に仁科から受けた仕打ちに心から傷付き、今でも引きずっているから。
でも、当の仁科はまったく悪びれることなく、美山に何度も会いに来ます。
そして、美山がまだ自分に未練があることを知って安堵する仁科、そのことを感じ取って再び傷付く美山…。
2人のいびつに歪んでしまった関係が、どう変わっていくのか?
果たして、2人は10年前に壊れた初恋を再びやり直すことができるのか?
そんな2人の心の機微が、日高ショーコ先生らしい丁寧で綺麗な画で描かれます。
高校時代の仁科は一見真面目で堅実そうに見えて、美山の恋心を利用して優越感を満たそうとするズルさも持っていたんです。
でも、その中には確かに美山への愛情も存在していた。
一方、高校時代の美山は真っ直ぐすぎる性格ゆえ、周囲の目も仁科の気持ちも顧みることなく、仁科への感情を暴走させてしまっていた。
まあ、お互い様なんですね。
不器用な2人は、再会後も傷付けたり傷付けられたりしますが、それを繰り返しながら、大人になった今だからこその関係を築いていきます。
誰もが、一度は思いを馳せたことがある「初恋のやり直し」。
2人の結末は、ぜひご自分の目で確かめて下さい。
『嵐のあと』の2年後の後日談も収録されており、
『嵐のあと』ファンの方なら、満足度高い内容になっています!
巻末の『good morning』は、再度美山×仁科のお話。
ちなみに、『嵐のあと』で出てきた「あのソファー」の行方も、ここで判明します(笑)
もちろん、美山×仁科のラブラブぶりも見られます。
リバが苦手な方は要注意ですが、本来私もリバはあまり刺さらないはずなのに、不思議と日高ショーコ先生の描くリバは萌えるんですよね。
美山×仁科に至っては、これこそ究極の愛の形ではと思うくらい尊いです。(あくまで個人的見解です笑)