花野井くんと恋の病
」のレビュー

花野井くんと恋の病

森野萌

とりあえず10巻まで読んでください

ネタバレ
2026年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「傘さしてもらっただけで告るか?」「花野井くんちょっと重すぎないか?」と思って序盤で挫折したそこのあなた! 悪いことは言わないので、もしよければ5巻(できれば10巻)あたりまで読んでいただけませんか……!

「恋を知らない女の子が重いイケメンと付き合うラブストーリー」が謳い文句ですが、その実ヒロインはほたるちゃんではなく花野井くんです。愛を知らない男が、ほたるちゃんをはじめとするさまざまな人に出会い、交流を通して愛とは何か・人を好きになるというのはどういうことかを学んでいくのが話の軸(と私は解釈しています)。1巻の花野井くんは恋愛初心者、それどころか人間関係がまだまだ未熟です。

説得力を持たせるストーリー構成が巧みで、1〜3巻はまだ序章も序章。まだ伏線を張っている段階です。私も過去にここで挫折しました。
しかし、ここ以降から徐々に主人公二人の過去が明らかになり、巻を追うごとにキャラクターも増え、花野井くんの交流関係が豊かになっていきます。さまざまな人の考えに触れ、花野井くんは何を得ていくのか? 迷える花野井くんにとっての光であり続けるほたるちゃんが本当に素敵です。

正直10巻までの完成度が高すぎてその後の展開はん……? と首を傾げてしまうこともなくはないのですが、最終巻付近は最高でした。二人の結末を見届けることができて幸せです。番外編が永遠に続いてくれますように……
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!