オリンピア
」のレビュー

オリンピア

丸木戸マキ

短いけど心に残る

ネタバレ
2026年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作家さんですが、短編なのでずっと購入を迷っていました。
でも、レビューを読んで外れの無い作品であると確信して購入…凄く良かった!
父親は現実離れした人だったのか、資産家の息子で家庭を持ったのに失踪して最後は小さな団地で迎えた人生。
※以下は想像です
経営等には興味無くて金にならない哲学や史学に没頭していたかったが、親の意思でイヤイヤ結婚。
家庭に興味が持てず失踪するが、実家からこっそり援助はあり自由に生きてきた。
歳を重ね心の底で気になっていた息子の代わりにラブドールを購入し、ハンスと名付け息子のように接していた。
ハンスには父親からレオへの想いが詰まっており、それをレオに伝えられた事と本来の目的であるラブドールとしての役目を果たした事で冷たい人形に戻った。
たぶん、レオはハンスを通して父親の愛をうけとめ、中身(魂)の消えた人形は処分すると思います。父親が恋しかった幼い頃の気持ちを消化し、前向きに生きていく。それがハンスの希望だと思えた。

こんな想像が出来るくらい、短いのに登場人物それぞれの想いに溢れた作品でした。
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