透明な愛のうつわ
」のレビュー

透明な愛のうつわ

hitomi

不幸を糧とする人ならざる者が愛を知る

ネタバレ
2026年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ しっとりと柔らかい絵と世界観が見事に合っているなあと思いました。
不幸を糧とするシロと不幸体質な青年美記。人ならざるものとのお話が大好物な私、ワクワクで読み始めました。
シロの人から逸れた感覚のズレが美記と過ごすうちにちょっとずつ、人寄りになっていく様子にじんわりとしました。
そんな優しく穏やかな日々の中に突然現れた「毒」の単語は、一気に夢から現実に戻されたような気持ちになりした。
負の感情である不幸が何よりのご馳走と言っていたシロにとって、正の感情…愛は毒でしかない。
それがわかった時の絶望感と、でももう愛してしまった気持ちを抑えることはできないよね、と読み進めるのがどんどん怖くなりました。
幸せなはずなのに、刻一刻とシロの体を愛が蝕んでいると思うと、もう胸が苦しくて…。
愛してるって感情が相手を苦しめてるってわかった時の感情辛すぎませんか?!
いよいよ最後なんだなと体を交えるシーンに自然と涙が止まらず、こんな愛し合ってるもの同士の悲しいえちシーン今まであったか?と一人悶絶。
その後のモノローグとシロの美記を気にかける台詞に涙腺崩壊。
静かな部屋で動かなくなったシロに語りかける美記が切なすぎて、こんな最後あんまりだよと思っていたら……神はいましたね。
死んで証明しろー、あの時の言葉がここに繋がって、なるほど。
愛を毒とする設定がここで最高の働きをしてくれて、これは泣かない方がおかしいのでは?!と別の意味で涙がまた止まらなくなる。
途中までメリバ…絶対メリバエンドじゃん、と思ってましたが見事なハッピーエンドで最高でした!
作者様あとがきにもありましたが、ハッピーエンド以外の結末もそれはそれで切なくも素晴らしい話だったと満足していたと思います。切なすぎるって結局泣いていると思いますが笑
人外系好きな人ささる方多いと思います!
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