本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生
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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生

香月美夜/椎名優

貴族院1年生特化型短編集

ネタバレ
2026年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「本好きの下剋上」四部から登場する司書ソランジュがローゼマインの貴族院1年生時を回想していく…という形式の短編集です。
ローゼマイン視点以外からの貴族院1年生時期がよく分かる楽しい1冊となっています。

コミカライズで読んだダンケルフェルガーの短編もありました。
やはりダンケルフェルガー視点は面白い! 皆良いキャラ過ぎます。

ハンネローレの間の悪さも面白かったです。
全てが裏目に出る事態に、ローゼマインとの相性の悪さを感じてしまいました(笑)
負けるなハンネローレ!

ヴィルフリートが出ることになった女性のお茶会も楽しかったです。
叔父上より怖くないって呪文が…(笑)
ただ、ローゼマインの側近たちとの温度差に気付いていない点が気になりました。
空気が読めないヴィルフリート…。

ハルトムートが他領の文官たちにもローゼマイン賛美でドン引きされているのにも笑ってしまいました。
クラリッサが求婚の課題を出してもらう際、積極的過ぎる行動にビックリ。
貴族女性では考えられない積極性…。破廉恥案件では?(笑)
さすがダンケルフェルガー。

今回一番嬉しかった短編がトラウゴット視点。
側近辞任後の彼が見たかったので満足。完全なるザマァをいただきました。
本編でのモヤモヤがスッキリ。
ユストクスがカッコ良すぎました~。なんだかんだ言ってリヒャルダのことを尊敬しているの素敵。

ドレヴァンヒェルの姉弟の話も面白かったです。
お姉さま強い。
ただ、この短編でアドルフィーネが今後する行動の裏事情が見られた気がしました。
アウブを目指すような努力家なのに、政略の残り物で相手は金粉王子…。同情しかありません。

あとがきによると18本中10本が書き下ろしとのこと。
どれが新規なのか区別はついていませんが(笑)、どれもこれも本当に楽しめました。
誰を主役にしても、本編と比較して話が破綻していないのが凄いと思います。
それだけ基本の設定がしっかりしているのでしょう。
安心して読めました。

個人的には1年生だけでなく、学年ごとにこのような短編集が読みたいなぁ。
どれだけ読んでも飽きないのが凄い!
本好きの下剋上は本編を読んだ後にもまだまだ楽しめるのが素晴らしいですね。
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