勇者のオマケだったので、異世界を自由に旅することにした
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勇者のオマケだったので、異世界を自由に旅することにした

関村イムヤ/市丸きすけ

女主人公異世界旅もの恋愛抜き

ネタバレ
2026年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ めちゃくちゃ面白かったです
淡々とした異世界旅行譚。まさにハイファンタジーカテゴリ。外国に行くように異世界ファンタジーを旅する物語です。
文量として重すぎないようにしつつ、ガッツリファンタジーな設定も見せてくれるのが楽しい。何より性別の話がないのがいいですねえ。
主人公の内面や人間関係を描きながら、過度に茶化されることもなく、押し付けられる感じもない。めちゃくちゃ好みです、なによりこういう作品が出版されることが嬉しい。
勇者のオマケものですが、それに付随するようなテンプレはいっさいありません。むしろ新しい世界を作る側の作品ではないか。主人公のデザインが好みではないが、買ってみてよかった。

2巻はうーんそうでもなかった…
主人公の成長が1巻のオチとしてすごくよかったけど、メインで読みたいのは異世界風土記とか土地ごとのモブキャラが楽しみだったからちょっと違った。1巻で止めるべきだったなあ。
あと主人公と一緒に行動する個性の強い双子が作品の6割くらい出る。これ自体はまあ個人の好みだけど。
2巻はずっと主人公が人付き合いで暗い思いをしてた印象。1巻のように思いきって振り切ることもないし、折り合いをつけることはできたにしろ前を向く感じもしないのですっきりしなかった。
双子にしろ後半登場する鳥娘にしろ、主人公が気を遣っているから周りは過ごしやすいんだなって感じが読んでいて気分が重くなる。

あと単純に不快だった点として、最終章で主人公を引き留めたモブに対しての地の文があまりに言い過ぎとしか思えない。
もっとネチネチ嫌味な攻撃してきてたラカーティにはわからせ後特に言及ないのに、命の危機に瀕していて必死になってしまっただけのこの人をここまでこき下ろす必要ある?
なんか結局主人公成長してないですよね。

師匠キャラが好き。性格と言動が酷すぎるのですがそれが思考の動線が見えるからか、「この人はこういう人」にギリギリ留まっている。
あと超美形設定で三白眼にザンバラ気味の髪型、天才魔術師モードの時は尊大だが普段はオドオド喋るというキャラデザインがかなり珍しい。
2では弱々しい感じなだけでわりと図々しいのが強調されていたけど、1巻の謝れる師匠の方が好きだった。いやぶっちゃけこの卑屈さと見た目が超好みなのでグッズが欲しいんですけどだめですか?

服の話は進展しそうなので続刊も買うやろなあ
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