2055【単行本版】
」のレビュー

2055【単行本版】

三月えみ

未来が来るまえに読んでほしい

ネタバレ
2026年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 神本棚行き、ストーリーテラーの作者さんの新作。
えっ、この傑作がなんでレビュー3件なの?!私的2026年BLアワードトップ10に必ず入れる神作品。
2055から単話で全部買ってたけど途中で好きすぎてハマるのが怖くなって、完結、というか単行本でまとまるのを待ってました。木原先生のBL小説パラスティック〜シリーズ(BL枠で出されてる作品では歴史に残る不朽の名作!あ、単話レビューみたらやっぱりお好きなレビュアーさん重なってる)が好きならこれも好きよきっと。でも木原先生より、えみ先生のこの作品は決してディストピアではない、もう少し陽というか希望というか未来に期待してひとの本質への信頼感があると思う。
読むべき読者さんはもう単話で読んでるのかな。描き下ろしは「2076」、2072、2075のCPそれぞれのその後と、その前のあのひとも出てくるし、単行本版後書きで、ある仕掛けの種明かしがされてるので(私は気づかなかった!うわーってなった。気づいてた人いたのかな。2072を5回は読み返すよ、ぜったい)、単話で読んでた方も単行本買って読んでほしいです。
オムニバスで表紙は2055のCPだけど、2072も2075の単話のCP、表紙もぜんぶ好きだー。2075は表紙で泣かせるーっつーか、全作表紙で泣かせてくるね。

AIがさらに身近になったいま、AIが身体をもったらどうなる、、と想像しやすくなってますよね。過去の紅白ではもう亡くなったひとを再現したり、AIにお悩み人生相談するとAIは心情に寄り添った優しい回答をしてきたりと、私はそれをどこか気持ち悪いって考えてしまうかなり旧世代の人間なのだけど(だから今まであまりアンドロイドBL読んでなかった気もする。あれ、いや、読んでたか。)、この作品読んでかなり考えを改めたわ。これから将来、こういう未来が確実に来るだろうし、そしたらそれが救いになるひとにとってはそれがほんとうになって、そして愛が気持ちがそこに必ずあるのよね〜。無機物を愛するとか今までわかってなかった自分ごめんなさい。2075なんかねーーーどっちかっていうと旧型リールーのほうがかわいかったよ。2076で涙もろい彼自身をみつけられたシーンは私も涙。
ハンカチティッシュ必須の作品。何度も読み直すこと間違いない。AIと愛の将来に興味ある方には必読作品。未来が来る前に予習で読んでおいてほしい!!
いいねしたユーザ44人
レビューをシェアしよう!