このレビューはネタバレを含みます▼
古のおたくなので、この本が出た当時はここまで電子書籍でBLが読めるなんて思ってもみず、最初は紙で購入しました。
しかし、実家を出て一人暮らしを始めるにあたって、せっまいマンションに実家からBL本を持っていくことはできず、かといって、自分が突然死んで遺品整理でBL本が発掘されたら物理的に死んでるのに社会的にもしんでしまうと訳の分からない心配をし、持っていた大量の商業や同人誌を処分するというプチ終活をしたのですが(20代前半で!)、こちらはどうしても捨てられませんでした。
そんな終活から十年弱が経ち、どの本も電子書籍になっていて、いつでもどこでもスマホで読めるという素晴らしい時代になりました。この本も電子で買い直しました。
紙の本はというと結局実家から30平米の新居に持って出ることは叶わなかったため、今でもしっかり実家にあります。きっと私が死んだらこの本が私の遺品となることでしょう。
自語りが長くなりましたが、結局何が言いたかったかというと、そのくらい好きなんですよね、このお話が。
ノンケを好きになっても報われないっていうのはよく商業で聞きますが、結構あっさりとジェンダーの壁を超えてくる漫画が多い中で、離れてもずっと攻めが好きだった受けと、押しに弱い癖に肝心なところは流されてはくれない攻めの話です。
攻めが鈍感なのが可愛いポイントであり、受けにはそんな彼を諦めないでくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。
結構最初から受けのこと意識はしてると思うんですよね、この攻め。なのに気付かない。
普通はどうでもいい相手に影響されてタバコ吸ってみることも、無くなったらまた買ってズルズル吸い続けようとすることもないんですよ。しかも同じ銘柄を。
そりゃあ、受けも期待しちゃうよねって話です。
隙自語りのせいでかなり長くなりましたが、このお話はくっつくところの攻めの台詞含めほんとうにパーフェクトな作品だと思います。
ゆき林檎先生の描かれる絵がとても好きで、先生の作品は全部拝読していますが、ストーリーはこちらが一番秀逸かな……
好きになっちゃったら仕方ないんですよ。しかも、好きですか?って聞かれた返事が、愛しいよって、何事?!って感じです。通算で3桁以上読んでいて、内容もしっかり覚えているのですが漏れなく毎回呼吸困難になります。
ゆき林檎先生、本当にありがとうございました。