2055【単行本版】
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2055【単行本版】

三月えみ

希望に輝く海【描き下ろしは必見!!】

ネタバレ
2026年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で読んでいたが、描き下ろしがあると知り買ってしまった。
散財してもう小遣いが残り少ないが…いいのだ…このシリーズが好きすぎて、三月えみ先生には踏まれても良いと思っている。

単話で読んでいた時は年代順ではなかったため、通して読むとまた印象が変わった。
2055年の儚く切ない幕開け。
そこから技術が進歩していくのは必然だが、時代が進むにつれ、むしろ科学では説明しきれないことが沸き起こってくる。
ニューオーダーはそれを「ノイズ」と言うが、自分には奇跡に見えて、数々の切ない過去が未来に希望を繋げているのかと思った瞬間、鳥肌が立った。
この沸き立つような生命の力は何なのだろう。
進化してもなお、人間らしい思いは排除されず確かに受け継がれていくのだ。

そして、とにかく生命の起源でもある、海の描写が印象的で素晴らしい。
まず冒頭に描かれている海。
夕方の海なのか?これから終焉に向かうような薄暗さを感じさせていた。
だが最後はどうだろう、星空に浮かぶ半月だ。
満月の完全な光ではないが、闇に負けてもいない。
確かに続くものだけが残った状態で、しかも輝きが海に反射している。
まるでストーリーの流れを象徴するようで、三月先生…!となってしまった。

どのキャラも好みど真ん中、だし(不適切ワードに引っかかってしまった…涙)、必見の描き下ろしに加えて単話にはなかった設定解説までついて心は満月。
やはり先生には踏まれても良いのでついて行きます。
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