ハンケチーフ持って、タイムマシーン待って、ラストシーン黙って、
佐岸 左岸
このレビューはネタバレを含みます▼
たぶん読み切るのに1時間くらいかかりました。文字量も普通の漫画より多いんですけれど、それよりも花虎や可児さん、その他周りの人物たちの心情表現がそれはもう素晴らしくて、一コマ一コマじっくり読んでいたからだと思います。
登場人物はみんな、本当にいるんじゃないかと思うくらいリアルです。名前も覚えてませんが、超絶腹が立つキモキモ上司ですら、同性愛に対する感じ方など、あぁいるいるこういう人。って思わせられて、私はそんな世界に生きているんだなあと思うと、やりきれない気持ちになりました。そして私自身もきっと何かしらに偏見を持っているだろうということに、悔しくなりました。
色々言いたいことはあるのですが、本当に言葉にならないです。ただ、これだけは言えます。これはBLに留まらない。
インターネットに振り回されて、傷つけられて、ボロボロになるとわかっていても、インターネットに依存してしまう私たちが、じゃあ他に何を頼りにすればいいのか、そもそも依存先を作ってもいいのか、それに気づかせてくれる作品だと思います。
可児さんが花虎の過去を知ったあとにかける言葉ひとつひとつは、まるで私たち向けて語りかけているのかというくらいリアルで、あたたかくて、私にとって本当に大切なものって何だろうと見つめ直すきっかけをくれました。
つづきがあるとのこと、本当に本当に嬉しいです。花虎たちの幸せを願いながら、首を長ーーーくして、待ってます。
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