水属性の魔法使い@COMIC
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水属性の魔法使い@COMIC

墨天業/久宝忠

話は好きだし絵は好みの範囲

2026年1月29日
話は面白いです。ノベルがそこそこの冊数出てますのでそこはとりあえず心配ないところですね。
なろうは完結まで作者が書けるかどうかが勝負なとこあるので書ききってほしいです。
自語りが丁寧語だったりする主人公の性格なども多作のなろうの中では個性的だと思います。
このコミカライズの賛否はほぼ絵の評価についてだと感じたので、今一度見直してみました。私は擁護派です。

・省エネ作画
・表紙とのギャップ(アニメとのギャップ)

この2点が指摘されているかなと思います。
まず、省エネ作画については主に、キャラ単体で書かれるときに背景が白、もしくは多少の背景のみという点と、
キャラの書き込みの線がとても少ない、グラデーションや繊細な影のような表現は採用していない、ですね。
同じコマにいるキャラには極力同じ色を使い(白い服ばかりになる、黒い服ばかりになる)、
黒、白、グレーのコントラストをじわじわグラデではなく、ぱっきりベタにすることで手間を減らす、などが見て取れます。

手抜きとも、省エネとも言えますし、私は、合理的な書き方でこれもこれでアリだなと思いました。
重要でないシーンの情報量を削り、作画コストを下げ、必要な個所だけ書き込む、有りじゃないですか?

あと、おそらくかなりの方が見落とされてると思いますが、この作者さんは人体の動きと構図の整合性がとれていて、
書き込みが少ないという点を除けば基礎力は高いと思います。
例えば、真上から、横から、斜め上から、下から、背中側の下から、右向き、左向き、膝をついた状態を上から、下からなど、構図を工夫することで動きを出してますし、どの角度からでも骨格の崩壊や、衣装の動きにズレがありません。
2巻の序盤、リョウとアベルが二人で旅をするシーンだけをみても、様々な角度で書かれているのがわかります。
漫画というよりは、絵コンテみたいな評価軸かもしれませんが、1ページ内で同じ構図になっているシーンはほとんどないですよ。
会話のシーンでも、ありがちなキャラが正面向いて話、次のキャラがまた正面むいて話すというようなことはなく、
1人が正面を向いて話せば、次は右か左向きの角度や、後ろから、または引き構図になってたりします。

なので、書き込み量が少ない点は雑に見えるかもしれないけれど、
実際のところはかなり考えられているし、基礎画力は高いと私は評価します。
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