嫌い、大嫌い、愛してる。
」のレビュー

嫌い、大嫌い、愛してる。

ARUKU

買うの躊躇っていた作品

ネタバレ
2026年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 買うか買うまいか、何度もカートに入れては削除していた作品をついに読みました。
昭和50年代の設定なので黒電話があり、昭和の仄暗さ含む田舎の街並みです。絵柄や攻めの表情などが硬いというか、こういう絵柄の作者さんなんでしょうけど、抱かれてる時の顔や描写が人形みたいなので悲壮感をあまり感じませんでした。後半は雰囲気が変わってよくなっています。
所長はお金があっても心を満たされることも愛を知ることもなく元からの性質なのか育ってきた環境なのか、でも後半の行動をみると環境によるものが大きかったのか。
湊は難病のお母さんと2人っきりの生活の中で働き詰めで、希望を見出せない息の詰まるような毎日のなかで起きた悪魔のような関係。それでも変わらない毎日からの変化であったのは確かで、それに縋ってしまった面が多少なりともあったのではないかな。
所長はおそらく一目惚れからの初恋で、湊は人生の渇望から歪であるけれど必要とされたことに芽生えた愛情で、純愛には決してならない2人に思えました。
出会いから強要性 交、意識不明の寝たきりからの逃避行に介護、性格の悪い同級生に醜い奥さん、意外と人情味ある叔父さんに、1番常識があった会社の事務員さん、地方の医師と個性的な登場人物がでてきて、読み応えはありました。
内容的には好き嫌いがハッキリ別れる作品だとは思いますが、この作品に似たようなのはあまりないと思うので読んでみる価値はあると思います。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!