このレビューはネタバレを含みます▼
「窮鼠はチーズ〜」の後編にあたる作品。
これは、ナンバーが打たれてはいないけれど、セットで読むべし!と思う。
前作は、幸せな感じで終わる。しかし、こちらはかなり苦しい。どうしようもない気持ち。どうしようもない自分。
恋愛は人を神にも悪魔にも、バカにもする。
人を好きになるとき、性別に拘らない日は来るだろうか。
自身のアイデンティティを覆す事象に、目をつぶることはできない。
愛だ恋だと理性で受け止められないこともあると、理解が追いつかないことがある。もう、それはハマっている。
この作品は、2009年。いまから、15-6年前は、ジェンダーの問題もLGBTQ+の問題も、「いまどき」として受け入れられない時代だった。
創り上げられた世界の「当たり前」が、人を苦しめたり、希望を抱かせないこともある。
選択は怖いことだ。
この2人が、物語の中であっても、不安定を抱きながら、一緒にいられていることを願ってしまう。
ノンケを好きになる。2020年代のBLではハードルとされるも、ハピエンになるけれど、この作品はその困難さと不安定さを綺麗事としない形で表しているように感じる。
人を好きになるという恋愛は、sex(性)に関わらず普遍的な問題であると、水城先生があとがきに書かれているけれど、まさしくそうだなと思う。
エチはあります。楽しいエチも苦しいエチも。
窮鼠と俎上がひとつになって、だいぶ経っての新作番外編が掲載されている、オールインワンもある。
そっちに気がついていたらなぁ😭