愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~(コミック)
魔王と人間の常識のはざまで翻弄される夫




2026年2月3日
金の瞳を持って生まれたために家族から嫌われ、虐げられている伯爵令嬢のヒロインが、前世は魔王だった…というトンデモな設定に惹かれて読み始めました。魔王の記憶そのままに、魔王として振る舞っているヒロイン。こう書くと、勇者に討伐される最強で最恐な存在を想像してしまいますが、絶対強者である自覚を持った良くも悪くも天然な存在として描かれています。人間の常識や感覚からズレまくったヒロインは、「女性嫌い」で有名な軍人の元に嫁ぎます。侯爵家の次男である彼は、硬派な貴族で常識人。ヒロインは、元魔王だけあって、人間に理解できない思考回路と能力で、思うがままに行動します。結果的には全ては良い方向(人間にとって)にいくのですが、妻が変に目立たないように、影に日向にとサポートに奔走する苦労人な夫、そんな彼に少しずつ人間的な愛を感じていくヒロイン、変わっていく2人の関係を見事に描かれています。ほんわりしたコミカルな雰囲気の中で、時々、ヒロインの語る世の理(ことわり)にハッとさせられます。そんな作品の良さ(特に魔王)を、余すところなく描いている絵もグッドです。
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