このレビューはネタバレを含みます▼
高校時代に性被害にあった藍と藍を支え続ける恵介。
藍を傷つけることがないように自分の好意を押し殺す恵介と恵介が同情と罪悪感で自分と一緒にいるんじゃないかと苦しむ藍が悲しい。
「現実から逃れるために音楽に依存してきた」っていうけど、辛い現実から目を背けられるもの気を紛らわすものがあったことで心が壊れずにいられたのは事実だと思う。
全てが解決したハッピーな終わり方では無い。でも、恵介が義務感ではなく自分の意思で一緒にいたくて藍といることを知れた事、藍が自分のトラウマと向き合って一歩進めたことは明るい兆しだと思う。残念ながら心の傷や苦しみは一生抱えていくことになるのかもしれない。でも恵介が藍の「明日死なない理由」にはなれたんじゃないかな。
リアルでほんのり温かいラストで私は好きでした。