さよなら恋人、またきて友だち ~宮内ユキについて~
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さよなら恋人、またきて友だち ~宮内ユキについて~

yoha

見届ける気持ちで待ってます。

ネタバレ
2026年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 分冊ユキ編の続きが出たので、あ、嬉しいなと思って久しぶりに読み返しました。

みんなが妊娠できる世界だから、それぞれの想い方はリバ的なのかな…と思って読んでいたんですが、ユキの鳴海さんを想う気持ちはどうだろうと。カナエのフェロモンから作った香水を浴びてユキが乱暴されるシーンがありましたが、その時のユキは攻めの感情が強かったから、抱きたいという気持ちがもしかしたら本来の彼なのかなと。

情報屋のイチは鳴海さんはまだ未経験で、ユキともまだ何もないと…。この辺りを読みながら攻めのユキを知っているのは弟しかいないなと。イチにしろ外村にしても、抱かれるユキしか知らなくて。ユキの想いはどんなものだろうかと思います。鳴海さんは性欲なんてずっと無いのかなと。眠るのも大変な中、ユキに抱きしめられて深く眠るという…この関係性…尊い。

物語はオメガバなのに、めちゃくちゃリアルな今の社会だなと感じます。カナエの妊娠がなかったら、ユキは知らなかっただろうΩの子供達の人身売買。
鳴海の弟春人はそこに兄がいるのに会わず、自分を探す兄をずっと見続けている。逃げた春人の変わりにされているΩの少年も逃げるチャンスがあったのに、里親の信頼を裏切りたくないとそれを不意にする。金持ちの里親だったらまだ幸せがあると信じているΩの子供達…このグルーミングの怖さ。それを組織的にやっているというのがリアルで。家庭環境から狙い、その子を救うという体でNPOの支援を受け、その中で消えていく子供達。売られた先は超富裕層達ペドの集まり。ここでエプスタイン事件と重なりました。

鳴海さんがやっている事もユキの自己犠牲を利用している所で…何か幸せを感じず。希望の春人はまだ誰かを助けたりの精神状態じゃなく…。読んでいてルカだけが真実を見ている様に感じる所がまた、本当に苦しいなと。

作者の完結された物語をまだ読んだ事がないので、これからどうなるのか…楽しみというより見届けたいなと。みんなが笑っている写真が見たいですね。

追、6巻…ツラい。ユキはΩを売っていた…春人含めたΩの子どもを売っている組織と同じ加害者。裁判の勝訴によってこれからそのリスクとどう向き合っていくのかと。鳴海さんも。彼がこれから弟と会える人になれるのか。変われるのか気になります。ルカもアップルパイを焼いていて、カナエとやっぱり親子だなと
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