ハンケチーフ持って、タイムマシーン待って、ラストシーン黙って、
」のレビュー

ハンケチーフ持って、タイムマシーン待って、ラストシーン黙って、

佐岸 左岸

表紙の丸い背中が好き

ネタバレ
2026年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ついついBL視点で何かを期待しながら読んでしまいますが、この先どうなっていくのかーーー。
淡々とした上澄の日常の下には何層もの薄暗い過去や感情が渦巻いていて、それを少しずつ削り取りながら核心に迫っていく物語。

花虎の過去や可児さんのエピソードはそうそう身近で起こりうる事でもないのに、やたらリアルにスルスルと自分の中に入ってきて。入ってきすぎて受け止めるのに時間がかかったり、確かめたり期待したり…そんな風に作品に引きずり込まれこてんぱんにされました。静かに進んでいくお話なのに胸がざわざわしっぱなし。
冬介にざわざわ。ラストにもざわざわ。読み終わりタイトル見返してざわざわ…
盛大なハッピーエンドは望まない、ただただささやかで穏やかな日々を主人公たちに与えてほしい、そんな風に願ってしまう作品です。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!