火花
」のレビュー

火花

中村明日美子

研ぎ澄まされた明日美子ワールド

ネタバレ
2026年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 明日美子先生の作品は初期の頃見てて、しばらくBL(というか漫画全般)から離れてて、久々に今年帰還して読んだんですが、やっぱり明日美子先生の作品でしか得られない感情ってあるんですよね。
読後感がなんとも表現しがたい余韻が残ります。
そして、言葉で多くを語らず、視線や間といった空気感で魅せてくれる。
唯一無二の神秘的で妖しい?明日美子ワールドの魅力ですね。

戸森さん目線で終始進むのですがこの子がすごく漢で好感が持てる女子です。
よーじ(攻)が三郷(受)に暴力を振るうのは、激しく惹かれる感情が何なのかわからない、認めたくないといった戸惑いや衝動が抑えきれなかったのでしょうか。
でも暴力振るった後に後悔して泣いて謝るって、完全にDV男のパターンですよね。
思い通りにいかないとキレて衝動的になるということですから。アンガーマネジメントやったほうがいい。

それはともかく、この二人の心情がもっと知りたいのだけど、すべて表情とくに目が物語っているのですね。
まさしく運命…なんでしょうね。
すごい作品です。

2作目も短編なんですが、あの日あの一瞬の記憶と切なさを抱えたまま終わっていくというまたなんとも後ろ髪引きづられまくるザ!明日美子ワールドでした。
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